連続上映会【6】「ECフィルムからのパフォーマンス創造 Vol.1」

ECフィルムは、生物の行動の比較研究という目的のもと、撮影者の存在を明示せず、対象の徹底した観察に比重を置いた科学映像のアプローチを貫いてきた。 ECフィルムは世界各国で研究と教育に活用されて成果をあげ、民族誌映像をはじめとする学術映像の様式に極めて大きな影響を与えてきた。 本企画では禁欲的なまでの科学主義に特徴づけられるECフィルムと、ダンスパフォーマンスとの‟対話”を行う。そこでは、科学映像という本来のECフィルムの脈絡は溶解する。ECフィルムは、鬼才ダンスユニット「双子の未亡人」の身体表現にインスピレーションを与える母胎として生まれ変わるのである。さあ、あなたもECフィルムが解き放つ新たな輝きにふれよう。

■日時 : 2014年3月25日(火)18:30 open/19:00 start

■会場 : Space&Cafeポレポレ坐 (東中野)

■料金 : 予約1,500円/当日2,000円(ワンドリンク付)

■予約 : 03-3227-1405 (ポレポレタイムス社)

Email : event@polepoletimes.jp

当日、ビデオカメラによる記録撮影を予定しています。ご了承ください。

 

プログラム

マルミズムシの一種 分泌物による身繕い(07'00)
モモイロペリカン 共同漁労(06'30)
オランウータン 地上での移動(09'00)
アメリカダチョウ 走行(01'45)
ハリモグラ 走行(01'45)
その他の生物学映像(上映プログラムは変更になる可能性があります)
双子の未亡人(ヒト科)歩行 ほか

 

ゲスト

双子の未亡人 (ふたごのみぼうじん)
'03年より京都を拠点に活動する荻野ちよ、佐伯有香によるダンスユニット。
コンタクト・インプロヴィゼーションを基軸としたグループでの舞台作品から結 婚式への出張パフォーマンスなど、多様なスタイルを併せ持つ。劇場、 野外、 ギャラリーなど、空間の特徴を生かした作品や、「親しみ深さ」に特化したライ ブパフォーマンスを繰り広げ、ダンスと人、空間を繋ぐ媒体とし て活動を展 開。ダンスを通じ、幸福な旅を続けている。
http://veuvesjumelles.com

川瀬 慈(かわせ いつし)

国立民族学博物館助教。1977年、岐阜県生まれ。
エチオピアをはじめとするアフリカの音楽・芸能の人類学研究を軸に、民族誌映画の制作に従事。近年は、王立中央アフリカ博物館、ルートヴィヒ美術館、米国議会図書館、NETWERK, centre for contemporary art 等において川瀬作品の特集上映が組まれた。2014年の第6回恵比寿映像祭ではゲスト・プログラマーを務めるとともに新作を含む複数の作品を出品。